家を買おうよ。

2012-02-23更新
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住居が隣接する都市圏でも、光や風を取り入れられる開放的な家を実現

以前は分譲マンションに住んでいた倉持さん。その近くに土地を見つけ、建設家にお願いして自らの家を建てました。はじめは住居展示場へも行ったそうですが「広すぎて、自らが建てようとしている家とはあまりにも条件が違った」ため、ハウスメーカーへの依頼は考えませんでした。 設計をお願いしたのは、グループ・アプローチの建築家、小姓局志さんです。 旦那さんが通勤途中に、たまたまこ設計事務所の看板を見かけ、さっそく、奥様が一人で訪問しました。 そこで1回目の設計料は無償ということを知り、軽い気持ちで相談にのってもらったそうです。 事務所がアパートに近いといったこともあり、倉持さんは小林さんへの依頼を決めました。
外観は、開口部が少なく整理庫のようなムードの倉持さん宅。 でも一歩中に入ると、広大な中庭を囲んで各部屋が分けられており、家じゅうに光があふれています。 このプランは、小林さんが都市圏向けに提案しているものです。 住宅密集地では、いくら南側に大きな窓を作っても、前に家が建っていたり人通りが多ければカーテンやブラインドを開けておくことはできません。 でも、家の中心に中庭をつくれば、中庭に向いた窓は人目を気にすることなく開けておけます。
家族の集うLDKは2階に設計しました。 憩いの場が、いっそう心地のいいものになりましましました。 子供さんも1階に自分の部屋があるにもかかわらず学校から帰宅すると直接2階に上ってきます。 また、各居室に収納をたっぷり獲得したので、ほとんど調度品を置く必要がなく、家全体がさっぱりとしました。 居室のあちこちに飾られた、センスのいい絵やグッズが引き立つ、モダンな住まいでした。

労力を惜しまない覚悟があれば経済性はいちばん。

地元の工務店とのつきあい方

特色や施工技術を確認する

現在、家を建てる人の多くが依頼先として選んでいるのが工務店です。 どの国どんな地域でも必ず見つけることができます。 一般的な工務店は、自ら契約や見積もり、工事の進行、職人の調整などを行い、設計は設計事務所に、工事は大工さんや左官屋さんに依頼して仕事を進めます。 なかには、設計士を抱え積極的にプランを提案するところもあれば、大工さんが工務店を名乗っているところもあります。 また工務店にはそれぞれの色があります。 工務店を選ぶ際は、その特色を認識することが大切です。 地元の評判が大きな判断材料になります。 工務店の建てる家はひとつひとつ違います。
ですからその工務店のよしあしを判断するには、施工例を見ることがいちばんです。 パンフレットがない場合も多いので完成写真を見るだけでなく、できれば実際に建てた家を見せてもらい、建て主に話をうかがえればベストです。 あとは地元の評判です。工務店は地域に密着した企業ですから、いい評判も悪い評判もすぐに広まります。
個人企業であっても地域にしっかりとした信用を築いている場合もあれば、店構えは立派でもどうも評判が芳しくない場合もあります。 また、近年の不況で経営状態が悪い工務店も多く見られます。 依頼する前に経営面について、きちんと把握しておきましよう。 工務店が「住宅性能保証制度」に加入しているかどうかは、ひとつの判断基準になります。この制度に加入している業者が手がけた住宅には、構造体に対して数年間、その他の部分に2年間の保証書がつきます。
さらにその保証を、損害保険会社の保険制度がバックアップします。 登録するには厳しい審査に合格することが条件なので、信頼できる制度といえます。 自分の感覚に合った技術力のある工務店を探しましょう。 工務店に頼むメリットは、基本的にどんな家でも建ててくれるということです。 「宿坪の土地に家を建てたい」「すべて天然素材の家にしたい」など、そして何よりもコスト面で住む人の要望に合った家をつくってくれます。 ただしこれは工務店に、要望に応えるだけの設計力や技術力があった場合の話です。 いくらこちらが一生懸命イメージを伝えても、それを理解できるセンスがなければ話になりません。
一般的にこのあたりが工務店の泣きどころといわれています。 最近では、工務店のなかにも女性の設計士を置いたり、外国の設備を積極的に取り入れるなど、新しい感覚を持ったところも少しずつ増えてきているようです。 また、工務店はなんといっても地域に密着しているというのが魅力です。 ハウスメーカーによっては、担当者が転勤で変わってしまうということもありますが、工務店ではその心配は少ないようです。 「工務店は安い」と思う人も多いでしょうが、一概にはいえません。 ハウスメーカーで建てる場合でも、標準仕様の家を建てればかなりコストパフォーマンスが高く、工務店で建てても素材や設備に高価なものを多用すれば高くなります。 ただ工務店の場合は、さまざまな面で小回りがきくのがメリットです。 「安い素材で安い家を建ててくれ」という希望もかなえられるのです。 安く上げるひとつの方法としては、大工さんに直接頼むという方法もあります。 建て主の要求に技術的に柔軟に応えられない場合もありますが、さまざまな経費がかからないぶん価格を抑えられます。 以前はこの方法が圧倒的に多かったのですが、最近は都市部においては少なくなってきました。
希望を通したければそれなりに労力はかかります。 本来は工務店に依頼する場合も建築家に依頼する場合と同様に、建て主のための家を設計し、建て主の要望に従って家づくりが進められるはずです。 でも残念ながらときには、工務店側の論理で家づくりが進んでしまうこともあります。 それは工務店が建築家と違って、実際に家を建てる立場にあるからです。 たとえば丸い形の窓を設けるとしましょう。 この窓は建て主にとっては丸である必要があります。 でもつくる側からすれば手間がかかって大変です。 窓なんて四角でいいんだと言うかもしれません。 その場合、建て主はこの窓が丸である必然性を、建てる側に説明し納得させなければ なりません。
工務店に依頼するということは、こうした交渉をすべて自分でやるということです。 そのためには建築に関する専門知識が必要になります。 また、自分がこうしたいという明確な意志と、これを伝える交渉力も持たなければなりません。 もちろん工務店のなかにも、設計に力を入れていたり新しい感覚を磨いているところもあります。丸い窓を何の抵抗もなく受け入れてくれるところもあるでしょう。 でも、工務店に依頼して自分の思うとおりに家づくりを進めようとするには、前述 したような労力が必要になることは確かです。 もし、そういった労力はかけたくないし、そこそこおしゃれで標準的な家にしたいと考えるのなら、ハウスメーカーをおすすめします。 自分のイメージを固めて、信頼できる工務店を選びましょう。 家づくりの主役は、あくまでも施主である自分たちです。 工務店まかせにしてあとで悔やまないためにも、しっかりと希望に応えてくれる、誠意ある工務店を選びたいものです。 複数の工務店が加盟する組織に相談するのもひとつの手です。

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